生きるということ

05.12
2016

私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。
   
他の人の目には、私の人生は、成功の典型的な縮図に見えるだろう。しかし、いま思えば仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。

人生の終わりには、お金と富など、私が積み上げてきた人生の単なる事実でしかない。病気でベッドに寝ていると、人生が走馬灯のように思い出される。
  
私がずっとプライドを持っていたこと、認証(認められること)や富は、迫る死を目の前にして色あせていき、何も意味をなさなくなっている。
   
この暗闇の中で、生命維持装置のグリーンのライトが点滅するのを見つめ、機械的な音が耳に聞こえてくる。
   
神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。。。。
   
今やっと理解したことがある。
   
人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、
富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。
   
もっと大切な何か他のこと。それは、人間関係や、芸術や、または若い頃からの夢かもしれない。終わりを知らない富の追求は、人を歪ませてしまう。私のようにね。
   
神は、誰もの心の中に、富みによってもたらされた幻想ではなく、愛を感じさせるための「感覚」というものを与えてくださった。私が勝ち得た富は、私が死ぬ時に一緒に持っていけるものではない。
   
私があの世に持っていける物は、愛情にあふれた(ポジティブな)思い出だけだ。これこそが本当の豊かさであり、あなたとずっと
一緒にいてくれるもの、あなたに力をあたえてくれるもの、あなたの道を照らしてくれるものだ。

愛とは、何千マイルも超えて旅をする。人生には限界はない。行きたいところに行きなさい。望むところまで高峰を登りなさい。
  
全てはあなたの心の中にある、全てはあなたの手の中にあるのだから世の中で、一番犠牲を払うことになる。

「ベッド」は、何か知っているかい?シックベッド(病床)だよ。
   
あなたのために、ドライバーを誰か雇うこともできる。お金を作ってもらうことも出来る。だけれど、

あなたの代わりに病気になってくれる人は見つけることは出来ない。
   
物質的な物はなくなっても、また見つけられる。しかし、一つだけ、なくなってしまったら、再度見つけられない物がある。
   
人生だよ。命だよ。手術室に入る時、その病人は、まだ読み終えてない本が1冊あったことに気付くんだ。
   

「健康な生活を送る本」

  
あなたの人生がどのようなステージにあったとしても、誰もが、いつか、人生の幕を閉じる日がやってくる。

あなたの家族のために愛情を大切にしてください。

あなたのパートーナーのために

あなたの友人のために。

そして自分を丁寧に扱ってあげてください。

他の人を大切にしてください。


– スティーブ・ジョブズ –

 

 

彼の最後の言葉です。大事な友人から伝わってきました。便利なものの代わりにたくさんのものを失ってしまった今の世の中。LINEで済ませてしまう大切な言葉。どんどん希薄になる人間関係。ぶつかり合わないから理解し合えなかったりあきらめたり、、そうでない方向を教えていかなきゃならない時代。人の温もりやエネルギーはどんなに便利で機械化されても失いたくないですね。生き方は人それぞれですが、あたしはもうそぎ落としていく歳になってきました。あたしに残っていくものは人との繋がり。家族や仲間、ご近所さん。やっぱり昭和はよかった。30年代に生きてはいないけど、あの頃に想いを馳せる今日この頃です。こうやってパソコンに向かいながら、、、(笑)

ホセ・ムヒカ

04.25
2016

前ウルグアイ大統領のホセ•ムヒカさんをご存知ですか? あたしは恥ずかしながら知ったのはつい最近。深夜にNHKの特集番組をふと見て、大統領クラスの人がこんな質素な暮らしをしてるの?と衝撃をうけました。ぱっと見は可愛らしい田舎のおじいちゃん。小さなお家と小さな庭。同じように年老いた奥様。砂埃が伝わるような町で古い愛車のビートルを運転し、のんびりとした生活の中に新しいものが全く見えてこない。すでにあるもので満足なんだ、と欲求はなく、それなのにとても自由で贅沢な時間と心を持っていてその魅力にどんどん引き込まれました。でも心の中で熱く煮えたぎるような情熱と政治的理念がオーラのようにあふれてその目を見るだけであたしは涙がこぼれました。ずっと追い求めていた人、思想に出会えた喜びと自分自身の貧しさとたくさんの無駄に。

それからネットで検索して彼が世界中に知られた2012年のリオ会議でのスピーチを聞き、来日した際のインタビュー、満員で入りきらない大学での講演、池上彰さんとの対談などムヒカさんを画面上でとことん追っかけました。子どもたちや自分の為に本も注文し、家族でもスピーチを聞き、生きるってこういうことだよと話し合ったり。その度に涙が止まらないんですけど。

彼は80歳。大統領になるまでの壮絶な人生もやはり人のために歩んできています。たくさんの危険や無謀なことも、13年獄中生活も貧しい誰かのため。だからこそ響く彼の言葉。生き様。《世界でもっとも貧しい大統領》と付けられた枕詞。本当のところはちっとも貧しくなんてない。彼自身は誰よりも満たされていて自由で幸せな大統領でした。「貧しい人というのは少ししかものを持っていない人ではなく、欲が多すぎて満足できない人のこと」この消費社会の渦に巻き込まれていたらお金を得ること、ものを買うことに費やし あっという間に私のようにリウマチ持ちの老人になってしまいますよ、と現代の消費社会と環境問題に苦言を呈しています。人生とは有意義な時間であって、溢れるものやお金ではない。でも、この世界は反対へ進んでいる。経済はそうでないと回らないと思い込んでいるのがすでに洗脳なのかもしれない。誰と比べるの?どこまで得れば満足するの?

この服を着たい、これを食べてみたい、ここに行ってみたい。それが自由で誰かと過ごす有意義な時間であればいいのではないかと思う。ただそれがエスカレートして、もっともっととなることやそのために大事な時間や無駄や競争や疎外感を得て、余裕のない生活にしてしまってはもったいない。社会全体がそうなっている中で、選別する目を養うこと。無駄をなくすことが大事なこと。便利な世の中で失ってしまった安全な生活。安くて質の悪い使い捨ての商品。子どもたちが思いっきり遊べなくなった街。限りある資源と限りある時間を意識することに気づかされます。

 

必要最低限で生きることができるチカラ。この世の中に疑問を抱き進むべき方向に修正するチカラ。

安心できる家族と、安心できる食事をして、自分らしい生き方をする。そこから誰かのために出し切る。お金があって満たされているから人に何かできるわけではないし。何もなくても人に何かできる人でいたいと思います。干しかけの洗濯物も明日の約束も、後回しにしていた仕事もとりおきしていた洋服も 今大きな災害に見舞われたらどうでもいいこと。その時にはみんなと助け合って生きていかなければならない。誰かと協力して誰かを助けなければならない。わずかの配給されたおにぎりを家族で分け合わなければならない。化粧もできない、ずっと同じ服のまま汗をかいてもお風呂に入れなくても弱者を優先にサポートしなければならない。

今、まさに熊本ではみんなが試されているんだと思います。その状況下でボランティア活動に参加している人たちには本当に頭が下がりますね。ここで守らなければならない自分の家族があるから簡単に向かえないもどかしさは東日本大震災の時と同じ。ただただその辛い状況でも強く生きて欲しいと願っています。

ムヒカさんから学ぶ生き方はあたしたちがどんな状況に置かれても揺るがない道筋のようにさえ感じています。

まだまだ彼のようには生きられていないけどこれからの人生、いろんなものをそぎ落としてシンプルにそしてテルミーとともに誰かのために生きていこうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更新で想うこと

03.04
2016

みなさん、お久しぶりです
一日24時間では 足りなさすぎて せめてあと5時間欲しいマッキーです(笑)

2月は特に忙しかったなー。
年会費の徴収やら 確定申告やら なんだかやらなきゃいけないことが増えて!テニスも試合まるけで(笑)

テルミーは会員制であるのはご存知かと思いますが ちょうど2月から3月の間に更新手続きがあって 4月から新年度に入ります。

会員制というのも、年会費3000円がテルミーの運営費になり 会員にしかテルミーの器具やテルミー線はお譲りできないように厳しく指導されています。
火を使う療法のため、きちんと指導されていない人が使って テルミー線や器具が正しく使われずに事故に繋がってしまうことがないように、また会員さんが自分で家庭で愛用しながら 指導者にいつでも相談できたり 新しい情報が共有できるように 会員制であることは大切なことです。あたしたち、指導者は会員さんたちが日常で使いこなせるようにいつも気を配っています。

購入して、全く使ってないとなると本当高い買い物になってしまうし、もったいないですもんね。

今まで何人も会員さんが『テルミーの更新を辞めます』と言われて 『あぁ、チカラ不足だったな、、もっとこちらから何かできなかっただろうか』と考えたり残念に想うことが多々ありました。

あたしなりに このシーズンはドキドキします。何十人もの会員さんに同じように連絡を取ったり 指導に行ったりするのは意外と難しいことです。こちらのサロンに定期的に来てくださったり、メールでこんな時どうかけたらいいですか?と質問をしてくださると いろんな情報を提供できて 使いこなしのお手伝いができるんですが、あの人使えてるかなぁ?と気になる人もチラホラ。

ただ会員数が増えてくるとこの作業で時間を取られることもしばしばで。
年賀状でまず更新が近いです、とアナウンスしておいて、2月に入る前にメールや口頭でご連絡します。
使えてるかなぁ?と心配してた方が 『更新します!』『テルミー線買います』『久しぶりに施術してもらいに行きます』と連絡いただけると 本当に嬉しくて安堵します。

2月末までに今年度は2人 退会されるとの話がありました。
逆に新入会も6人。身が引き締まります。

退会される前に あたしのお手伝いが足りなかったことを謝って、テルミーは大事に持っていて欲しいこと、お子さんの思春期、ご両親の病気、自分達も老化していってカラダケアに必要な時が来るはずなので 忘れずにいて欲しいことを伝えます。
いつか再入会される日が来るといいな、と。
購入される時に あたしとも一生のお付き合いですよ♡と伝えるので 会員さんとそのご家族を大切にしているつもりですが 行き届かないことがあるのも事実です。今まで退会になってしまった方には未熟な指導者で申し訳ない思いです。

愛用してくださってると インフルエンザでの発熱や 家族が打撲した、アレルギーの症状、病院でこんな病気が見つかった、この痛みはどうしたらいいか、など毎日のようにメールが来ます。
そのメールは何よりも早く返信して あたしの経験、勉強してきた資料を見直したり、生活スタイルの改善など あらゆるアドバイスをさせてもらいます。

一昨日も歯痛でご連絡くださったMさん。
金沢に転居されてますが 家族に自分に活用されてます。
以前 肩甲骨が歯と繋がっている話をしたのを覚えてくださっていて やってみたら痛みが和らいだと。

痛みで辛そうなので 煙の出にくい火付けを教えて スコープで顎周りを炙ってみてもらったら 痛みがすっと引いて びっくりしました!と経過も教えてくださいました。

遠方に転居しても ご近所でも文字でも 電話でもちゃんと伝わるなーって嬉しかったです♡最初にきちんと伝えられてればきっと大丈夫。
今回は新入会のフランス在住の方がいて、指導2回のみなので 使いこなせるか あたしも課題ですが。。。
遠すぎる〜(笑)


あと、更に嬉しいことが♡


つわりでテルミーの香りが苦手になってしまい退会します。。と言われてた関東に転居されたSさん。
子どもたちが小さい頃 よくテルミー&カフェに来てくださってました。
懐かしいなぁ。子育ての話もたくさんした仲間です。

転居してから 連絡も少なくなっていたし、年賀状などから様子は分かってましたがテルミーの香りがダメになってたとは。そもそもお母さん自身が香りが苦手になってたら おうちテルミーを継続するのは難しいだろうなぁ、と 退会を了解しました。


しばらくしたら Sさんから
『更新まだ間に合いますか?』
と連絡が来たんです。

メールを読んで 久しぶりにあたしから前向きな元気をもらったと。その関係を続けていきたいですと。あれから家族にやってみたら 香りは苦手だけどみんなの反応がよくて やっぱりいいです。続けようと思います!って。


ホントにホントに嬉しくて!
テルミーやっててよかったなぁって思うシアワセな瞬間でした。
距離は関係ないですね。
香りが苦手になったとのことなので、ここでも煙が出にくい火付けの仕方をお手紙に書いてお伝えしました。
これからもますます日常に使ってもらえますように!


ということで今年度の退会は1名。
無事にチームマッキー(?)更新手続きも完了。
新年度もよろしくお願いします^_^


← 前のページ次のページ →